サンヨー食品から、北九州で人気の味噌ラーメン専門店「火炎辛麺 赤神(火炎ラーメン あかがみ)」の味を再現したカップ麺が2019年6月10日に新発売している。
その名も『火炎辛麺 赤神 神増し』、希望小売価格220円。
北九州で人気の味をイメージした味わいは、赤味噌と白味噌を合わせたコク、ポークやチキンの旨み、ガーリックやジンジャーの香味野菜を利かせ、唐辛子の刺激的な辛みと花椒の痺れのある辛口みそ味になっているという。
「火炎辛麺 赤神」は、北九州市小倉に本店を構え、あとは京都に1店舗を展開している。2店舗だけなのでラーメンチェーンと呼んでいいのか分からないけど、小倉と京都のみでしか食べることのできない限定的な付加価値があって、ラーメンファンの心をくすぐるのはもはや必然だろう。
京都ならまだしも、九州まで「火炎辛麺 赤神」の味を求めて出かけるってなかなか出来ない。カップ麺とはいえ、こうして有名店の味を手軽に食べることができるのはホントに有り難き幸せ。
サンヨー食品『火炎辛麺 赤神 神増し』つくってみた
フタの上には別添の「仕上げの小袋」が張り付けてある。これが辛さの源ってことか。
お店では店員さんが「辛ッイラッシャイマセ!!」ってお出迎え!?
辛さは「神増し」。ちょうど中間だけど、それでも素の8倍という辛さ。その上は「天獄」の12倍、「赤神」はなんと驚異の50倍!「神増し」でも充分辛そうなのに、いったいどれだけ辛いのか、想像もつかない・・・。
かやく具材は、キャベツ、肉そぼろ、唐辛子。う~ん、パッと見は少ないね。220円するんだから、もうちょっと頑張ってほしいかな。
熱湯注いで5分待ってから、「仕上げの小袋」を加えていく。これが辛さの決め手になるのだ。
あ、赤い!っていうか真紅。花椒の独特な香りがプンプンしてくる。これは辛そうやねぇ。
しっかりと混ぜ混ぜしたら完成だ!さて、北九州で人気の味とはいったいどんな仕上がりなのか、さっそく食べてみよう。
[adchord]北九州で人気の味!『火炎辛麺 赤神 神増し』を食べてみた
麺は、厚みのある平打ちの油揚げ麺。強いちぢれと平打ちなことから、スープを巻き込むように絡めてくる。
ひと口すすってみたところ、まず麺の小麦感がふわっとやってきたあとに、辛みが舌や喉をビリビリと襲ってくる!
おおっ、辛いじゃないか!
そして、うまい!
辛さだけじゃなく、味噌の旨みがしっかりと出ているね。辛いんだけど、麺のもっちりした食感も辛味のなかに映えているし、小麦の旨みと辛口味噌味がうまくシンクロしている。
赤味噌と白味噌をベースに、ポークやチキンの旨み、香味野菜を合わせ、唐辛子と花椒の辛みや痺れを利かせた辛口味噌味スープ。
はっきりと主張してくる味噌のコク。塩気とコクの強い味噌味に、ガーリックとジンジャーの香味野菜が加わり、インパクトのある味噌の味わいを生み出す。もうね、キレッキレな味噌スープなんですわ。
キレのある味噌のコク旨さをさらに惹き出すような、刺激のある唐辛子の辛みと花椒のビリビリした痺れ。これがたまらなく快感でクセになってしまう仕上がりだ。
食べていると額に汗が滲み、口の中は火が着いたようにホットな状態に。辛さは限り無く激辛に近いが、辛党なら味噌のコクを感じながら余裕をもって楽しめるレベルじゃないだろうか。だけど充分に辛いのでお子様や辛みが苦手な方は注意が必要だ。
「キャベツ、肉そぼろ」といった具材は、正直寂しいボリューム。しかしながら、麺やスープの完成度の高さから、そんなことは気になってこなくなるかな。
もっちり食感の麺とスパッとキレのある味噌味の組み合わせに、刺激のある唐辛子の辛みと花椒の痺れが加われば、まさに火炎に包まれたような辛味とコク深い味噌の旨みを味わえる。
カップ麺でこれだけのものを出されてしまっては、本家「火炎辛麺 赤神」の一杯を食べたくなってくるねぇ。とりあえずは、この『火炎辛麺 赤神 神増し』を楽しんでいこう!
食べてみた感想
★★★★★★☆☆☆☆(星6)
※星3=基準点(及第点)
ガーリックとジンジャーが利いた味噌味は塩気とコクが立っていて強い旨み。唐辛子と花椒が加わり、刺激的な辛みと痺れのあるコク旨な味噌味になり、具材の貧相さを帳消しにするくらいのポテンシャルを魅せてくれた。
ベースになる味噌味がしっかりと土台をつくっているからこそ、唐辛子と花椒が活きてくるんだなってよくわかるね。辛みと痺れ抜きで、本来の味噌味だけにしちゃっても充分旨みがあるんじゃないかな。
気になる方はぜひ食べてみてね!
個々による味覚、その時の筆者の体調や気分または嗜好などによる不確定要素を含み、すべての方に当てはまる内容ではありません。あくまでも筆者の一個人の感想と見解だということをご理解ください。