もう10年以上前になりますけど、日清の「カップヌードルシーフード」を牛乳で作るとめちゃウマになるって巷で噂になっておりました。
そう、熱湯ではなく熱々の牛乳を注ぐわけです。そんな半分悪ふざけのような魔改造でしたが、やってみると濃厚なコクが加わり確かに美味しかったんですよね。
いつもの「シーフードヌードル」に牛乳というアレンジを加えるだけで美味しくなるとネット上でも口コミで拡散していったわけですが、なんと日清食品がこれに目を付けて「ミルクシーフードヌードル」として商品化してしまったというから驚きです!
始めて発売されたのは2007年で、それ以降は冬の定番商品として幅広い人気を得ているようですが、今年は北海道の素材を使用したスープや具材で構成した商品が発売しました。
その名も『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』!
定価180円 (税別)、2018年11月5日に全国にて新発売しています。
北海道産の生乳から作られた脱脂粉乳を使用したスープに、北海道産のホクホクなポテトが具材に入っているとのこと。
自ら牛乳を加えて作った「シーフードヌードル」はダイレクトにミルク感たっぷりなコクと旨味を味わえましたが、日清食品が本気で手掛けた「ミルクシーフードヌードル」は比べ物にならないくらいの仕上がりの高さを魅せてくれると期待しています!
素の「シーフードヌードル」との中身を比べてみながら、今回の『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』の実食レポをしていきますが、最後までお付き合いしていただければ嬉しく思います。
「北海道ミルクシーフード」と「シーフード」★その中身は!?
▼今年の「ミルクシーフード」は、北海道にかけて「ミルクシーフー道(ドウ)」なんてことになっています。こんなオヤジギャグのようなノリ、嫌いじゃないですね。北海道の地図が大きく載っているパッケージになっています。
▼英字でも「SEAFOO道」。徹底していますなぁ。カタカナよりも何故か格好良く見えるのは僕だけでしょうか!?
▼ミルク、ポテトは北海道産を使用しています。スープも具材も北の大地の恵みを受けているんですね。
▼気になるカロリーなどを「シーフードヌードル」と比べてみましょう。
ミルクシーフー道(写真上)、シーフード(写真下)。
まずカロリーは「ミルクシーフー道」374kcal、「シーフード」323kcal。「シーフード」をアレンジしたものなので「ミルクシーフー道」のほうが高カロリーになるのは当たり前でしょうね。カロリーは「ミルクシーフー道」のほうが高いのに、食塩相当量は「ミルクシーフー道」3.8g、「シーフード」4.8gとなっていて数値が逆転しています。なんか面白いですね。これはミルク感を出すために素の「シーフード」の味付けを弱めた結果、塩分が低くなったかもしれません。
▼双方の中身はこんな感じ。ミルクシーフー道(左)、シーフード(右)。
▼ミルクシーフー道の具材は「北海道産ポテト、イカ、カニカマ、たまご、キャベツ、ネギ」という品揃えになっています。
シーフードヌードルの具材に「北海道産ポテト」が加わった内容になっていてバラエティ度が増していますが、ひとつひとつの具材を比べてみるとシーフードヌードルよりも少なめになっていて、全体的にボリュームの分厚さはシーフードヌードルに軍配が上がります。
▼熱湯注いで3分間。『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』の完成!
甘く濃厚なミルクの香りがものすごく立ち上がってきて鼻をくすぐってきますね。乳児が飲む粉ミルクのような甘い香り。ミルクに染まったスープの色味がとってもクリーミーな感じ。
▼こちらはお馴染のシーフードヌードル。
イカを主体とした魚介の香りが良いですね。立ちこめる香りとスープの色味を比べてみると全然違います。
[adchord]『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』を食べてみた
▼『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』、いただいてみましょう!
まずは、ずるっとひと口。
濃厚!ミルキー!うまい!
ちゃんと牛乳入ってるなぁって分かるミルク感。そして甘さとコクがよく出ていて、濃厚ながらも意外にスッキリした後味で美味しいです!
ミルクによる甘さがガツンときますが、甘ったるい感じはないです。なんかクリームパスタに似たような甘さと風味だと感じましたが、けっこうミルクの香りが強めに漂ってくるので、甘い香りが苦手な方は受け付けないかもしれません。女性ウケはいいんじゃないかな、このミルキーな甘さは。
▼麺はいつもの油揚げ麺。カップヌードルならではの食感が光ります。
お馴染の麺は、今回もスープをふんだんに吸い尽くしてくるので、ミルキーな甘さの濃厚な旨味をしっかりキャッチしてきます。
滑らかな“つるみ”のある食感ですが、スープが浸透しすぎなフニャっとした弾力が頼りないはずなのに、カップヌードルらしくて何故か美味しいんですよね。
麺を食べている限りでは、濃厚なミルクによるクリーミーな味わいをよく堪能できるわけですが、スープのベースとなっているシーフードの味は非常に弱めでほとんど感じません。
シーフード自体の魚介の旨味とスパイシーな味がミルクにかき消されてしまっているように思います。
裏を返せば、それだけ北海道産の脱脂粉乳が利いているってことなのですが、シーフードをあまり感じないのはちょっと寂しい気もします。
この濃いミルキーな味を美味しくいただけることに間違いはないんですけどね。
▼見た目と香りがクリームチャウダーのようなスープ。
濃厚なミルク感のあるスープですが、意外にスッキリした口当たり。
飲めばガツンと甘いミルキーな味わいがきますが、濃厚な味の中にシーフードヌードルの魚介によるコクある旨味がチラリと姿を見せてくれます
麺をすすった時よりもスープを直に飲んだ時のほうが、明確にシーフードの旨味を実感できるんですよね。
バランス的にはミルクが断然強くて濃いんですが、ちゃんとシーフードが味の下地を作っているんだなぁって実感できる美味しさになっています。
ただ闇雲に自分で牛乳を加えたシーフードヌードルもミルク感のあるコクと旨味が出て美味しかったんですが、日清食品がきちんとツボを押さえて作れば、やっぱり凄いものができてしまいますね。
ミルクとシーフードのバランスが絶妙なクリーミーな仕上がりになっていて、この濃厚な味わいはかなりインパクトがあります。クリーム系のパスタやシチューが好きな方なら絶対にハマるカップヌードルになっていると思います。
▼トッピング具材は「北海道産ポテト、イカ、カニカマ、たまご、キャベツ、ネギ」。シーフードヌードルの具材に「北海道産ポテト」を加えた内容になっています。
ミルクシーフー道(写真上)、シーフード(写真下)。
「ミルクシーフー道」は、「シーフードヌードル」よりも具材の種類が豊富なため、一品ずつの量は少なめになっています。卵やキャベツ、カニカマが少ないのは我慢しますが、イカが少ないのは勘弁してほしい気も。シーフードヌードルのイカって食感と味も良いし、イカの旨味が染み出すことでスープの味に寄与することですし、何よりイカの風味がたまらない良い香りなんですよね。
まあ、今回の「ミルクシーフー道」での具材の主役は「北海道産ポテト」に違いないんですけど。
このポテトは銘打っているようにホクホクっとしています。カレーヌードルのポテトのような外はカリっと中はホクっとしているわけではなく、ポテトの表面も中身も柔らかい食感です。しかし、小ぶりなので食べ応えに物足りなさは正直ちょっとありますが、ポテトらしい食感と甘さもあって美味しいです。
ミルクが突き抜けた濃厚感とクリーミーさを醸し出すカップヌードル!
今回は日清食品の『カップヌードル 北海道ミルクシーフー道ヌードル』を食べてみましたが、ミルクを入れることで、こんなにも濃厚でクリーミーなミルク感たっぷりなシーフードヌードルに仕上がるとは正直驚きました。
自分で加熱した牛乳を注いで作るシーフードヌードルも美味しくいただけるんですが、日清食品の手に掛ればかなり高い次元でミルクを活かしたシーフードヌードルになっちゃうんだなぁって改めてメーカーの凄さを垣間見た気がします。
いつものシーフードヌードルにミルクをちょい足しっていうレベルではなく、もろミルクが前に出てくる濃厚でクリーミーな仕上がりとなっています。クリームパスタなどの甘めの味が好きな方ならかなりハマル内容のカップヌードルでしょうし、女性が好きそうな味になっているのではないかなぁって思います。
冬の定番「ミルクシーフードヌードル」、今年はスープも具材も北海道産を使用しており、北海道推しの美味しいカップヌードルになっています!寒い季節のみの期間限定ですので、この冬に一度食べてみてはどうでしょうか!?
個々による味覚、その時の筆者の体調や気分または嗜好などによる不確定要素を含み、すべての方に当てはまる内容ではありません。あくまでも筆者の一個人の感想と見解だということをご理解ください。