「分厚く太い嚙みごたえ!」が楽しめるという、エースコックの「厚切太麺」シリーズに、食べ応え抜群の肉そばが2019年5月6日に登場している。
その名も『タテロング 厚切太麺 濃いつゆラー油肉そば』、小売希望価格205円(税抜)で全国のスーパーやコンビニなどで発売中だ。
「厚切太麺シリーズ」ということで、麺にコダワリをみせるシリーズになっているようだ。しっかりとした噛みごたえのある角刃の太麺は、そばの香り豊かな食べ応えのある麺に仕上がっているとのこと。
パッケージにも「分厚く太い嚙みごたえ」と「厚切太麺」を大きくアピールしている。
今回の肉そばは、ラー油を使用した蕎麦つゆになっているのが大きな特長となっている。
鰹や昆布だしを活かした醤油ベースの和風つゆに、ラー油とごま油を加え、香ばしいガーリック風味を利かせた濃厚スープに仕上がっていて、ガッツリ系の肉そばを楽しめるのだという。
芯まで噛みごたえがあり、厚みのある太麺ということで、しっかりとした食べ応えのある肉そばだというのは、大きく期待ができるね。
しかし、ラー油を使用した蕎麦っていうのは、カップ麺業界での新トレンドなのか、ここ最近では日清のどん兵衛から『肉汁ラー油太そば』が登場したのが記憶に新しい。
蕎麦に限らず、ラー油のカップ麺は度々登場しているけれど、今回の『濃いつゆラー油肉そば』は、ガーリックの風味を利かせているというので、ちょっと異色の蕎麦といったイメージがする。
このガーリックが、和風つゆとどのように組み合ってくるのか、楽しみでもあり、大きな注目ポイントとなるはずだ。
エースコック『タテロング 厚切太麺 濃いつゆラー油肉そば』を食べてみた
カロリーは385kcalで一般的なカップ麺程度だが、食塩相当量は7.3gで高めの数値。塩分が多い一杯なので、スープ(つゆ)は飲み干さないほうがいいよね。
フタをあけると、中には別添品が一袋だけ入っている。別添の小袋は、後入れの「液体スープ」だ。
しかし、エースコックは頑なに別添品をカップインさせてくるよね。今回の肉そばはそうではないんだけれど、粉末スープが多い商品だと、別添の小袋に粉がめっちゃ付着してくる。「液体スープ」などの小袋を取り出すときに手が汚れるから、個人的には改良してほしいんだよなぁ。
かやくは、「味付豚肉、揚げ玉、にんにく、ネギ、唐辛子」といった内容だ。チャーシューなどの大物具材はないが、「味付豚肉」はなかなかの量が入っていて目立っている。さすが「肉そば」というだけあって肉具材には力を入れてきているね。
分厚い太麺なので、湯戻しは熱湯注いで5分間となる。その間に「液体スープ」をフタの上で温めてほぐしておく。
5分経った状態がこちら。蕎麦の風味が鼻をくすぐるように漂ってくる。このままでも美味しくイケそうな感じだ。
ここで味の決め手となる、ラー油の入った「液体スープ」を投入していく。
まだ混ぜるまえだからなのか、赤黒い液体スープの色味。芳醇なラー油の香りと、鰹と昆布だしの和風な香りが混ざり合い、そこにニンニクの風味も加わることで、その濃厚な蕎麦つゆの味わいを物語っているようだ。
液体スープを混ぜ切ると、ラー油の赤い色味で一気に染まっていく。つゆの表面には油脂が浮くほど、ラー油やごま油の存在感は大きく、ラー油とごま油の壮大な香りとニンニク風味が相まって、めちゃ食欲を誘ってくるのだ。
かなりラー油風味が際立った蕎麦つゆになっているね。
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ラー油やごま油の香ばしい風味と、ニンニクの力強い風味が際立つ中にも、鰹や昆布だしの和風テイストな甘さのある香りも顔を覗かせる、大胆かつ奥深さも魅せる香り豊かな蕎麦つゆだ。
辛さは口の中に若干、ほんのりと残る程度で、その後味がスッキリとしていて爽快感を得られる。
唐辛子の辛味が、そっと寄り添うように“つゆ”を惹きたて、ラー油の辛味と呼応するかの如く、ちょどいい辛さになっているのだ。
ピリ辛までもいかない程度なので、辛いものが苦手って方でもそれほど気にすることなく楽しめるはず。
とにかく旨みの強い“つゆ”といった印象で、鰹と昆布から凝縮された旨みをもつ醤油ベースの“つゆ”は、まろやかでコク深く、甘みのある味わいだ。
その和風だしを活かした“つゆ”に、芳醇なラー油の香りと辛み、香ばしいごま油がバランスよく合わさり、さらにニンニクのパワフルな旨みと風味が加わることで、ピリリとした辛みのある濃厚な蕎麦つゆをつくりだしている。
濃い味わいでありながら、ついつい“つゆ”を飲み干してしまうほど魅了される、飽きのこない仕上がりで、この「ラー油肉そば」は侮れないうまさがあるね。
さすが厚切太麺というだけあって、その食べ応えは申し分ない。かなりしっかりとした弾力で、麺の張りがものすごい。
噛んでみると、スパっとした歯切れがめちゃくちゃ良く、すすり心地はズルズルっていうより、ズボズボっていう感じで、力強く迫力のある食べ応えがたまらない。
コシも強めだけれど、それよりも麺の張りが強いっていう印象だ。この歯切れと、すすった感覚の良さは、硬めでしっかりとした食感の蕎麦が好きな人にはかなりウケがいいことだろう。
ただ、存在感の強いラー油やごま油、ニンニク風味の“つゆ”なので、蕎麦の風味はそれほど香ってはこないのが、ちょっと残念かな。
あくまでも「ラー油肉そば」というジャンルなので、ラー油が先行する仕上がりなのは仕方ないかなって割り切りは必要かも。
具材は、「程よく味付けされた豚肉、風味の良い揚げ玉とニンニク、色調の良いネギと辛みの強い唐辛子」の構成だ。
正直、揚げ玉は存在感はなく、なんとなく揚げ物的な物体が入っているかなっていう程度。“つゆ”を吸ってヘナヘナにヘタってしまって食感もヨロシクなく、サクサク感のある天かすを入れたほうがよかった気がするね。
具材としての唐辛子は、赤い色味で彩りが華やか。しかし、個体で食べるとそれほど辛味はなかった。ネギは小さめなのでシャキっとした食感も得られず、風味もラー油にかき消されてしまっている。
そんななかでも、目立っていたのは「味付け豚肉」。かなり小さめにカットされてはいるが、なかなかの量が入っていて、満足のいくボリュームだ。
ハムのような食感で、柔らかい嚙みごたえ。ちょうどいい塩気のある味付けになっていて、ラー油の辛味とも相性が良い。
超個人的主観のオススメ度(ふつう=星3)
★★★★★☆☆☆☆☆(星5)
今回はエースコックの『タテロング 厚切太麺 濃いつゆラー油肉そば』を食べてみた。
ラー油蕎麦っていうのは、もはや確立されたジャンルであるので、その味わいは間違いないのだが、ニンニクを加えることで、和風だしを活かした蕎麦つゆがどのように向き合ってくるのかが、些か心配された。
食べてみれば、ニンニクって蕎麦つゆに合うんだなぁって正直驚かされた。まあ、ラー油とニンニクは相性が良いわけだし、ラー油蕎麦にニンニクっていう組み合わせは、寧ろアリなんだよね。
そして、厚切太麺というだけあって、しっかりとした食べ応えのある蕎麦だったのはかなりの高ポイント。
和風だしの旨みにラー油やごま油の風味が良く、絶妙なラー油と唐辛子の辛味やニンニクのパンチの利いた旨みもあり、ガッツリとイケちゃう肉そばを堪能できるってことで、オススメの一杯としたい。